メーカーピラミッドについて

メーカーピラミッドについて

メーカーとはつまり最終的な製品を作って販売する企業であり戦後日本を牽引してきた大きな産業です。例えば自動車産業においては最終の各社のブランド名を持つ車両を生産するのにはいわゆるピラミッド型のサプライヤーチェーンが存在します。

最終のブランド社名を持つ企業が頂点となりその下に一次下請け(ティア1)その下に二次下請け(ティア2)、更にその下に3次、4次と続きます。例えばねじ1本を取ってみてもねじ製造会社が製造するねじは、このピラミッドの頂点であるエンドユーザーの厳しい品質承認を受けなければ成りません。車の生産には先ずはエンドユーザーによる開発設計が行われ設計内容が図面化されます。その図面に基づいて各社に予想コストが見積もりされます。車というものは全てをエンドユーザーが製造しているわけでは無く、各ユニットごとに外注しておりエンドユーザーは完成車に組み立てるのが仕事と成ってます。その当然その図面を受けたティア1はそのユニットに何が使用されるかを詳細に検討し分別して更に外注ティア2へ見積依頼を行います。それがねじ1本に至るまで行われその際に業界内での相見積もりによるコスト競争が発生する仕組みです。